松本清張おすすめ文庫本

松本清張プロフィール

1909年(明治42年)12月21日〜1992年(平成4年)8月4日

ペンネーム:松本清張(まつもとせいちょう)

本   名:松本清張(まつもときよはる)

出   身:本人曰く、広島県広島市 公式記録では福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市小倉北区)生まれ。

本人の主張と公式記録が違う? いかにもミステリー作家らしい一面です。

小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。

41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。

58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。

生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

高校殺人事件 松本清張 文庫本

松本清張原作「高校殺人事件」文庫本

武蔵野の面影が色濃く残る町の一隅で、あいついで起る殺人事件。

高校三年のグループが、親友の死の謎を追って大活躍、意外な結末をひきだすまでの松本清張ヤング推理長篇

高校殺人事件 松本清張 文庫本

原作:松本清張

出版:光文社(文庫本)299ページ

発売:2011/3/10



「高校殺人事件」

武蔵野台地の一画で、多摩川を見下ろす城跡に私たちの高校はある。

高校三年生の私の仲間で詩人ポーの心酔者で、クラスメイトや先生から愛されていた通称「ノッポ」が学校裏の沼で絞殺死体となって見つかった。

彼の死をきっかけに学校の周りで不思議な出来事が続発する。

はたして事件の真相とは―。

松本清張作品では稀な青春推理小説で、瑞々しい感覚を放つ一作。


レビュー1

松本清張が学習雑誌「高校コース」に「赤い月」というタイトルで連載した作品です。

推理小説というよりは青春小説もしくはジュブナイルで怪奇風味や詩情もあり楽しめます。

この作品「高校殺人事件」の探偵役が終盤に突如、登場する羽島さち子という女子高生ですが、現代の小説ではほとんどお目にかかれないような露骨な「てよだわ口調」で聡明さもあいまってとても魅力的に感じます。


レビュー2

社会派の巨匠松本清張がほとんど「想像力だけで書いた」ような青春学園ミステリー。

当時はラノベより遥か以前だったのでジュブナイルというべき「おはなし」です。

突っ込みどころ満載なのは昭和三十五年頃と時代が古いせいじゃなくて『砂の器』のような代表作がいかにも社会派推理の巨匠らしく綿密な調査をベースに書かれてるのに、こちらは「自分が高校生だったらこんなカンジー」とばかり松本清張自身の変身願望丸出しで個人的なシュミのセカイだから。

対象読者が高校生だから子供騙しかお子様ランチのセカイ。

それでも女嫌い女性不信が悪女シリーズを書かせたのと同様松本清張自身の性悪説ベースの人間観のせいで、登場する男子女子高校生がスゴク冷淡なキャラ。

主人公達の親友も割りと人気のあった英語の中村先生も悲惨な殺され方をして事件全体では6人殺されてるのにヨハスベテコトモナシ状態で小説が終わる。

「アメリカングラフィティ」「スタンバイミー」また「スナーク狩り」のような後日談もなく実にさばさばしたもの。

ラストは唐突に登場した主人公のいとこの名探偵女子高生が実家の九州へ帰るのを見送りに来た彼とクラスメート女子約二名が駅のホームで別れる場面。

「この年の事は一生忘れないだろう」と主人公は「独白」してるけど2学期になって本格的に大学受験勉強始めたらすぐに忘れそう。

所詮はヒトゴトだし、自分が死にそうになった訳でもないし。

多少恐怖を感じただけだけれど真犯人がわかった時点でその「恐怖」自体が実は単なるカンチガイだったと言う事で一件落着してしまう話です。

東京武蔵野が舞台なので隣りのトトロと見比べてみても面白いかも。


point11_2.gif 「高校殺人事件 松本清張 文庫本」の詳細を見る


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